前田直輝のワントップ

【チョンブリ(タイ)】当地で春季1次キャンプ中の
名古屋グランパスは27日、午前のみ練習。
午後はオフに変更し、疲労回復を優先した。


前田


FW
前田直輝(25)は、キャンプ中に取り組むようになった1トップを歓迎。攻撃のバリエーションを増やす意欲を示した。





サイドアタッカーからの片鱗


やるからには進化につなげる。FW前田はキャンプ中盤以降、本職のサイドではなく、1トップの位置に入るようになった。
FW陣はジョーが同行せず、山崎が25日から別メニュー調整する中でのオプション。

「引き出しを増やすという意味で、楽しみながらやっていく」と、単なる代役で終わらせるつもりはない。



必要とされる「引き出し」のイメージは明確だ。持ち味のサイドのドリブル突破に加え、ゴール前でボールを受けてターンできるようになれば、攻撃の選択肢は増える。

キャンプでは90分間戦える体づくりや、シュート精度にこだわった。「自分が良ければ使ってもらえる」という理由から、開幕スタメンを意識するより、山ほどあるという自分の課題と向き合ってきた。

普段から「目の前の試合に勝つ」と語る前田。タイ1部クラブとの練習試合(40分ハーフ、0―1)はFWとして、前半20分までの積極的な攻撃を支えたが、内容だけで万事良しとはしない。28日のJ2山口との練習試合は結果も欲しい。


名古屋のフィッカデンティ監督がテストする「驚き」の新布陣とは・・・
今シーズンは両サイドにアタッカーを置き、中央に2ボランチとトップ下を配した4−2−3−1
マテウス、相馬勇紀、さらにレフティの前田直輝、トップ下との併用も可能なガブリエル・シャビエル、復活を期す青木亮太と、ドリブルやスピードでサイドを制圧できるタレントが今季の名古屋には揃っている。どうシーズンを戦っていくのか楽しみである。