新時代照らす七つ星~J1仙台新戦力(7)DF吉野恭平>

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◆吉野恭平(よしの・きょうへい)1994年(平6)11月8日生まれ、仙台市出身。FC.ASK、A.C Azzurri、東京Vユース、東京V、サンフレッチェ広島、京都サンガFC、広島を経て完全移籍。J1通算36試合0得点、J2通算70試合2得点。U-22まで各世代別日本代表を経験。日本代表MF中島翔哉とユース同期。リフレッシュ方法はぬるめの温度(39か40度)で入浴。182センチ、75キロ。利き足は右。家族は両親、姉、兄。







J1ベガルタ仙台が新時代に突入した。クラブOBで6季にわたって指揮を執った
渡辺晋氏(46)が、昨季限りで監督を退任。新たにJ2モンテディオ山形から木山隆之監督(47)が就任した。主力のほとんどが残留し、骨格を維持したまま大補強。未来につながる新スタイル構築と7年連続2桁順位脱却を目指す。
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“戦う男”が地元に帰還した。J1仙台DF吉野恭平(25)は、センターバックとボランチを高水準でこなす万能プレーヤー。「戦う姿勢は絶対に外せない。そういう姿を見せることで、『また応援したい。スタジアムに来よう』と思ってほしい」。プレーで、声でチームを熱くもり立てる。

仙台市出身の吉野は、高校で親元を離れ、全国から逸材が集う東京ヴェルディユースで3年間を過ごした。戦う男の原点は、当時の普及育成アドバイザーだった都並敏史氏の言葉が影響する。「『誰かがやられたときは当事者はいくな。周りが落ち着かせて助けてやるんだ』と教えてもらった。サッカーはチームスポーツ。『一緒にやっているぞ』という姿勢を見せれば士気も上がる」と力を込める。

今季の仙台は、ボールをつなぐチームに生まれ変わろうとしていて、足元やロングフィードが武器の吉野が果たす役割は大きい。「簡単にクリアしないで少しでもパスできる可能性があれば、攻撃の回数が増える。場所やシチュエーションを考えないとダメだが、ボールを大事にしてやりたい思いがある」と口にする。

少年時代のヒーローは、元仙台の岩本輝雄氏や財前宣之氏で、仙台(現ユアテック)スタジアムに親子で何度も観戦に訪れた。「僕にはあまり言わないですけど、両親は必ず(応援に)来るんじゃないですか。楽しみにしていると思います」。憧れの“戦闘服”を着て躍動し、最高の親孝行をする。



仙台吉野、都並敏史氏の言葉を胸に「戦う姿勢」貫く 仙台吉野、都並敏史氏の言葉を胸に「戦う姿勢」貫く
…<新時代照らす七つ星~J1仙台新戦力(7)DF吉野恭平>J1ベガルタ仙台が新時代に突入した。クラブOBで6季にわたって指揮を執った渡辺晋氏(46)が、…
(出典:サッカー(日刊スポーツ))